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タヌキマメ属 Crotalaria(猪屎豆 zhūshĭdòu 屬)には、世界の主として熱帯・亜熱帯に約700種がある。
ヒメタヌキマメ C. acicularis(針状葉猪屎豆)
ヤハズマメ C. alata(翅托葉猪屎豆・翅莖猪屎豆・狗響鈴) 『中国本草図録』Ⅹ/4648
シロタヌキマメ C. albida(響鈴豆・黄花地丁)
『雲南の植物Ⅱ』135・『中国本草図録』Ⅹ/4649 コガネタヌキマメ C. assamica(大猪屎豆) 兩廣・東南アジア・インド産
『雲南の植物Ⅱ』134・『中国本草図録』Ⅱ/0618
ハネタヌキマメ C. bialata
C. bracteata(大苞葉猪屎豆)
ガクタヌキマメ C. calycina(長萼猪屎豆・狗鈴草)
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020) 『中国本草図録』Ⅹ/4650
C. capitata(頭花猪屎豆) 『全国中草葯匯編』下/166
タイワンタヌマメ C. chinensis(中國猪屎豆)
C. cytisoides(C.psoraleoides, Priotropis cytisoides;
黄雀兒・思茅猪屎豆・思茅小扁豆)
ナンバンタヌキマメ C. ferruginea(假地蘭・荷猪草・野花生・黄花野百合・狗響鈴)
『中国本草図録』Ⅴ/2157
C. goetzei(三葉菽麻)
コウシュンタヌキマメ C. incana(圓葉猪屎豆・光葉猪屎豆・恒春野百合)
サンヘンプ(アサタヌキマメ) C. juncea(菽麻・印度麻・太陽麻・頳麻;
E.Sunn hemp,Indian hemp)
ナンバンタヌキマメ C. leioloba(C.ferruginaea)
C. linifolia(條葉猪屎豆・綫葉野百合)
ミツバタヌキマメ C. medicaginea(假苜蓿)
アメリカタヌキマメ C. micans(C.anagyroides;三尖葉猪屎豆・閃光猪屎豆)
『中国本草図録』Ⅲ/1205
ヤエヤマタヌキマメ C. montana
ヤエヤマタヌキマメ var. angustigolia(C.montana;
條葉猪屎豆・綫葉猪屎豆)絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020) 『中国本草図録』Ⅹ/4651
キバナハギ C. mucronata(猪屎豆・猪屎靑・野黄豆・三圓葉猪屎豆)
『中国雑草原色図鑑』101 『全國中草藥匯編 上』p.399
C. mysorensis(褐毛猪屎豆)
オオミツバタヌキマメ(キバナハギ。広義) C. pallida
オオミツバタヌキマメ(キバナハギ) var.obovata(C.muvronata, C.striata,
C.saltiana;猪屎豆・三圓葉猪屎豆・黄野百合) 世界の熱帯に分布
ハウチワタヌキマメ C. quinquefolia インド・東南アジア産
コガネタヌキマメ C. retusa(凹葉野百合・羊角豆・吊裙草)
タヌキマメ C. sessiliflora(野百合・猪屎豆・狗鈴草・佛指甲・蘭花野百合・農吉利)
『中国本草図録』Ⅲ/1206
ガランビタヌキマメ C. similis
C. spectabilis(美麗猪屎豆) 『全國中草藥匯編 上』p.362
C. tetragona(四稜猪屎豆)
アフリカタヌキマメ C. trichotoma(C.zanbiarica)
ミツカトセタヌキマメ C. triquetra
エダウチタヌキマメ C. uncinella 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
エダウチタヌキマメ subsp. elliptica(C.elliptica)
C. usaramoensis(光萼猪屎豆・苦羅豆)
オオバタヌキマメ C. verrucosa(多疣猪屎豆・大葉野百合) 廣東・臺灣産
C. yaihsienensis(崖州猪屎豆・崖州野百合) 海南島産
C. yunnanensis(雲南猪屎豆・瓜子蓮) 『中国本草図録』Ⅶ/3173
アフリカタヌキマメ C. zanzibarica(光萼猪屎豆) 『中国本草図録』Ⅱ/0619
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マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。 |
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「和名狸豆ハ蓋シ莢ヲ覆フ所ノ褐毛多キ宿存萼ニ由ルノ名ナルベシト雖ドモ然シ其花ヲ正面ヨリ望メバ宛トシテ獸面ヲ睹ルガ如キヲ以テ或ハ之レニ基キシ名ナリトモ亦考ヘ得ベシ」(『牧野日本植物図鑑』)。
属名は、ギリシア語「がらがら箱」から。
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本州(東北南部以西)・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・華東・山東・河北・遼寧・兩湖・兩廣・西南・チベット・ヒマラヤ・インド・インドシナ・マレシア・ニューギニア・濠洲東北部に分布。
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中国では、全草を農吉利(ノウキツリ,nóngjílì)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.361-362 『(修訂) 中葯志』IV/374-378
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